寝る前の物語

童話:悲しい歌を見つける

音楽家のカラスさんは、今日は機嫌が悪かった。「歌を作ろう、悲しい歌を」と独り言を言った。カラスさんはまさに音楽の天才だった。あっという間に悲しい歌が完成した。窓辺に立ち、嗄れた声で新しい歌を歌った。歌には暗い雲、土砂降りの雨、稲妻、雷鳴…カラスさんは歌いながら、思わず涙がこぼれた。悲しい歌は、さらに悲しく聞こえた。歌っているカラスさんは悲しく、歌われている歌も同じように悲しかった。「なぜ僕は悲しい歌なんだろう?」カラスさんの部屋の周りをぐるぐる回った後、歌はどこかへ消えていった。突風のように、森の中を弱々しく漂い、漂っていった…ああ、そのメロディーは重すぎて、高く上がることができなかった。クマさんとウサギさんが森の中を散歩していた。ウサギさんが突然耳をそばだてて言った。「聞いて、歌を。」熊も耳をそばだてて言った。「ああ、聞こえたよ。とても美しい歌だ」「ただ、メロディーが悲しすぎる。気分が悪くなるんだ」ウサギの目が赤くなった。「歌い方を変えた方がいいかな?」と熊寶は言った。そこで二人は、見つけた歌を別の歌い方で歌ってみた。太陽の光の中で歌い、青い空の中で歌い、花の香りの中で歌い、小川の中で歌った。熊寶と吐北が一緒に歌うと、歌は再び飛び立った。今度は、まるで翼が生えたかのように、どんどん遠く、どんどん高く飛んでいった……歌はカラスさんの家に戻って来た。カラスさんは心配した。歌が逃げてしまったとは知らなかった。ただ忘れてしまっただけだと思っていたのだ。歌は優しく家の周りを回り、それを聞いたカラスさんの目が輝いた。「ああ、私の歌だ!」彼はまた慌てて首を横に振った。「いやいや、それは私の歌じゃない」。誰の歌だろうと、どうでもいい。重要なのは、それが美しい歌だったということだ。少しも悲しくなく、喜びに満ちていた。熊豹と吐蕃が烏氏の家の前を通り過ぎたとき、烏氏は彼らが歌ったばかりの歌を口ずさんでいた。顔には笑みが浮かんでいた。彼は歌のように、この上なく幸せそうだった。