寝る前の物語

童話:泣いている小さなクマウサギ

私は小さなクマウサギです。美しい森の中で、両親と幸せで充実した生活を送っていました。

ある日、森で遊んでいた時、うっかり迷子になってしまいました。突然、背の高い見知らぬ男につかまれ、檻に閉じ込められてしまったのです。その瞬間から、私の人生は一変しました。あの幸せな日々はもう終わりました。両親も、遊び友達も、美しい森も、もう二度と戻ってきません…。

ある日、飼い主が私を小学校の門前で売るのに連れて行ってくれました。ポニーテールの可愛い女の子が大きな目で私を見つめ、私を気に入ってくれたようでした。私は彼女に買ってもらって森に連れて帰ってほしいと心から願いました。だから、素直に優しく彼女を見つめ、小さな手にキスをしました。女の子は私の気持ちを理解してくれたようで、飼い主から私を買ってくれたのです。しかし、私の願いは叶いませんでした。女の子は私を森に連れて帰ってはくれませんでした。しばらく一緒に遊んでくれた後、ドアを閉めてしまいました。私は孤独と恐怖に耐えながら、冷たいバルコニーに一人残されました。窓から差し込む柔らかな光と、中から聞こえる笑い声を見て、私は思わず泣いてしまいました…私の家はどこ? ママとパパはどこ?

翌日は晴れた日でした。女の子は私にキャベツを食べさせた後、私を大きな段ボール箱に入れて芝生の上で遊ばせてくれました。しかし、女の子は遊び飽きると、段ボール箱の中の私のことを忘れて家に帰ってしまいました。私は何度も何度も考えました。ここから逃げ出して、森に戻って家を探すべきでしょうか?ついに勇気を振り絞り、段ボール箱から飛び出し、逃げ出しました。

森の中の両親と家のことばかり考えながら、私は走り続けました。しかし、東には高い鉄の門がありました。南へ、北へ、西へ、どこを見ても、飛び越えられない高い壁ばかりでした。あたりは暗くなり、風は強くなり、寒さと空腹に襲われました。ようやく小さな木の下に倒れ込み、一休みしました。どれくらいの時間が経ったのか分かりませんが、その時、まばゆい白い光が差し込み、小さな女の子が私の名前を呼ぶ声が聞こえました。

小さな鉄の檻の中に戻った私は、心の中で「お父さん…お母さん…どこにいるの?」と叫ばずにはいられませんでした。