寝る前の物語

子供向けストーリー:不運なウサギの冒険

昔々、深い森に一群の動物たちが住んでいました。その中に、小さなウサギがいました。この小さなウサギは、とてつもなく不運な生き物でした。山の中腹から転げ落ちて骨を3本折ったり、魚釣り中に川に落ちて溺れかけたり、何度も野獣に捕まりそうになったりしました。今回は家を失い、オオカミに捕まってしまいました。必死に逃げ回り、ようやく暗い洞窟にたどり着きましたが、そこで疲れ果てて眠り込んでしまいました。すると、恐ろしい声が「誰だ?」と叫びました。不運なウサギはその声に驚いて目を覚まし、「私は…『私は小さな白ウサギ。みんなから不運なウサギと呼ばれています』」と言いました。声は続けました。「私は山の神、この場所の主。あなたは私の最初の客です。あなたの願いを一つ叶えてあげましょう」「私は…ただ幸運が欲しいんです!」不運なウサギは恐る恐る言いました。案の定、それ以来、小さな白いウサギは幸運に恵まれ続けました。傷は奇跡的に癒え、キツネ、オオカミ、トラ、ヒョウも皆、優しく避けるようになりました。小さな白いウサギは深い森の中に美しい家を建て直し、平和で幸せな暮らしを送りました。感謝の気持ちを抱きながらも不運なウサギは、山の神を探しに洞窟に戻りました。しかし、山は木も草も生えていない、荒れ果てた山でした。そこで不運なウサギは家に帰り、仲間を集めて木や草を植えました。すると山は緑豊かで活気に満ちた場所へと変貌を遂げました。それを見た山の神はこう言いました。「どうやら、あなたを間違った場所に送ったわけではないようです。あなたは信頼できる、心優しい人です。願いを一つ叶えましょう。木や草を植えたあなたと仲間たちが永遠に幸せでありますように。」そう言って、山の神は踵を返し、去っていきました。それ以来、不運なウサギとその仲間たちは幸せに暮らしました。かつては哀れな不運なウサギは、愛される幸運のウサギになったのです。幸運のウサギはよくこう考えていました。「どうして私は不運なウサギから幸運なウサギになったのだろう?」