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アリの王国には空を飛べるアリがいました。その話はアリの王国中に広まり、みんながそのアリを「おかしい!」と笑いました。 春が来て、小さなアリは風の乙女に尋ねました。「風の乙女、風の乙女、あなたに乗って空まで飛んでもいいですか?」 風の妖精は言いました。「ごめんなさい、小さなアリさん。私はまだ地球の隅々まで旅をしなくてはならないので、あなたを空に連れて行くことはできないわ。」 夏が到来し、世界各地で花々が咲き誇ります。美しい蝶たちが花々の間をせっせと蜜を集めています。アリが蝶に尋ねます。「蝶よ、私を空へ連れて行ってもらえませんか?」 蝶は言いました。「ごめんね、アリ。私の命はとても短いの。この花壇から出たらすぐに死んでしまうわ。」 小さなアリは空へ飛ぶという願いを諦めました。もしかしたら、アリが空へ飛ぶなんて本当に不可能なのかもしれない、と感じました。がっかりした小さなアリは、大きな綿毛の玉に座り、涙を流しました。ちょうどその時、風が吹き抜け、小さなアリは知らず知らずのうちに、ゆっくりと地面から飛び上がっていきました。 風は言いました。「小さな蟻さん、泣かないで。ほら、今空に向かって飛んでるでしょう?」 小さなアリは涙を拭ってあたりを見回しました。なんと!空へ飛んでいくんです! 小さなアリが乗っていた大きなふわふわのボールは、なんとタンポポだったのです。風が吹いてタンポポが舞い上がり、その上に乗ったアリも一緒に舞い上がってしまいました。 児童物語ネットワークの公式WeChatアカウントは「lblmjgs」です。 |