寝る前の物語

子供向けストーリー:ハチドリのお母さんが行方不明になった話

大きな木に小さなハチドリが住んでいました。彼女のお母さんは遠い世界へ旅立ち、二度とあの心地よい巣に戻ることはありませんでした。しかし、彼女は去る前に、こうメッセージを残しました。「私たちが分かち合った美しい瞬間をすべて物語にして、あなたに残しました。忘れないでください、お母さんはいつもあなたを愛しています。」

小さなハチドリはとても悲しかった。泣き続け、真珠のような涙がこぼれ落ちた。ある日突然、ハチドリは、お母さんが残してくれた物語が消えてしまったことに気づいた。まるで風に運ばれ、どこか遠くへ行ってしまったかのようだった。

「ああ、大変!お母さんの物語は失われてしまった。どうしたらいいの?」小さなハチドリは悲しく、不安になりました。

彼女は失われた物語を探すことにしました。まず、の城へ飛んで行き、蜂たちに尋ねました。「お母さんが残した物語を見ましたか? 君たちの城に流れ着いたの?」

「いえ、いえ」と蜂は答えました。「でも、蜜を集めていた時にあなたの話を聞いて、折れかけた花びらに慰めをもらいました。これがあの花の蜜です。試してみて。」

小さなハチドリは一口食べて、甘く芳しい香りを感じました。「これは母が残してくれた物語よ!ありがとう。そして、この美しい花びらをありがとう。」

それから、彼女はアリの迷路に飛んでいき、アリたちに言いました。「お母さんの話を聞いた? アリたちは迷路の中で迷子になっているの?」

「いやいや」とアリは答えた。「でも、曲がりくねったトンネルの中で、君の話は僕たちと隠れんぼをしてくれたんだ。その笑い声が今も迷路に響いている。トンネルの入り口に耳を当てて聞いてくれ。」

小さなハチドリは巣穴の入り口に耳を当て、喜びと美しい旋律に満ちたチリンチリンとカチカチという音を聞きました。「これはお母さんが残してくれた物語よ!ありがとう!」

それから、彼女は川岸に飛んで行き、小さな魚に尋ねました。「私の母の物語を聞いたことがありますか?あなたの川にはその物語が泳いでいるのですか?」

「いえ、いえ」と小魚は答えました。「でも、川辺の寂しい小舟で、彼らが慰め合っているのを見たばかりよ。行って聞いてみたらどう?」

それで、小さなハチドリはボートに戻ってきました。そしてボートはハチドリに言いました。「あなたのお母さんの物語が岸の大きな木まで飛んでいくのを見たよ!」

小さなハチドリは大喜びでした。飛び続け、ついに大きな木にたどり着きました。木は優しい声でハチドリに言いました。「こんにちは、ハチドリ。この葉っぱをあなたの小さなベッドに広げてください。そこで物語が待っていますよ!」

小さなハチドリは、ベッドに葉を丁寧に広げました。それはまるで母親の抱擁のように、暖かく柔らかでした。すると風が「シーッ、シーッ」と吹くと、ハチドリは再び母親の声が聞こえたように思いました。「愛しているわ、我が子よ。いつまでも愛し続けるわ…」

彼女はついに母の最後の言葉の意味を理解した。母の物語は失われていなかった。それは彼女の心に残り、温かさと慰めを与えてくれた。どこへ行っても、母の愛がいつもそばにあるのを感じられた。