寝る前の物語

子ども向けストーリー:[グリム童話] 176 寿命

神は世界を創造した後、すべての生き物の寿命を決めようとした時、一頭のロバがやって来て尋ねました。「神様、私はどれくらい生きられますか?」

「30年」と神は答えました。「それが可能だと思いますか?」

「ああ神様」とロバは答えた。「30年というのは本当に長い年月です。私の苦労の人生を考えてみてください。重い荷物を背負い、夜明けから夕暮れまで働き、穀物の袋を一つずつ粉屋に引きずり込み、他の人にパンを与えてきました。殴ったり蹴ったりする以外に、働く動機となるものは何もありません!そんな長生きは良くありません。どうか私を少しだけ免除してください。」

神はロバを憐れみ、すぐにその寿命を18年縮めました。するとロバは安らかに旅立ちました。ところが、そこに犬がやって来ました。

「どれくらい生きたいんだ?」神は犬に言った。「30年はロバには長すぎるが、満足するべきだ。」

「神様」と犬は答えた。「本当にあなたの御心ですか? 考えてみてください。私の四本の足が30年ももつのか。年老いて、吠えることもできず、噛むこともできない時、私はただ隅から隅へと、すすり泣きながら走り回るしかできないでしょう?」

神は犬の言い分に一理あると悟り、その寿命を12年縮めました。次に猿が現れました。

「30年も生きたいと願うだろう?」と神は猿に言った。「ロバや犬のように働く必要はない。そうすれば、ずっと良い人生が送れるだろう。」

「ああ、神様」と猿は答えました。「そう見えるかもしれないけど、実際は全く違うんです。たとえ粟粥が降っても、食べるスプーンがないんです。よく間抜けな顔をして、人を笑わせようとします。リンゴを勧められると、何も疑わずに一口かじってみるんですが、実は酸っぱいんです。喜びの裏には悲しみが隠れているものです!30年も生きられるなんて、私には耐えられません。」

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