寝る前の物語

童話:[アンデルセン童話] 045 - 物語

庭のリンゴの木々は皆、花を咲かせていました。葉が完全に生えるよりも早く、花を咲かせようとしていたのです。農場では、アヒルの子たちが皆外に出てきて、猫までもが本物の太陽の光を――自分の足に当たる太陽の光を――舐めていました。畑を見渡せば、エメラルドグリーンの小麦畑が見えました。鳥たちは、まるで盛大な祭りのように、賑やかにさえずり、おしゃべりしていました。まさに祭りでした。日曜日だったのですから。教会の鐘が鳴り響き、人々は一番の晴れ着をまとい、喜びに満ちていました。そう、すべてが喜びに満ちていました。暖かく幸せな一日でした。人々は思わず「主は、その民を祝福してくださった」と叫びました。

しかし教会の中では、祭壇に立つ牧師が怒りに顔を歪め、怒りの叫びを上げていた。「人々は神を信じない。神は人類を罰するだろう!邪悪な異端者たちは死ぬと、地獄の深淵に投げ込まれ、炎に焼かれ、二度と蘇ることはないだろう!」そしてこう付け加えた。「これらの人々は永遠に良心に苦しめられ、燃える炎は決して消えることはなく、一瞬たりとも安息や平穏を得ることはないだろう。」

その言葉を聞いて、私は恐怖に襲われました。牧師は生々しく地獄を描写しました。地獄とは、この世のあらゆる汚物が流れ込む腐敗した深淵であり、空気はなく、ただ燃える燐光だけが漂い、地面もなく、一度落ちたらどこまでも沈んでいく、と。聞くだけで背筋が凍りつくほどでした。しかし、牧師の言葉は心の底から発せられたものだったので、教会の人々は恐怖に震えました。

教会の外では、鳥たちはまだ楽しそうにさえずり、太陽はまるですべての花が歌っているかのように暖かく輝いていた。「神は私たちに優しく、私たちを許してくださる」と。確かに、外の状況は牧師が話していたほど悪くはなかった。

寝る時間になると、牧師は妻が何か考えているかのように黙って座っているのに気づきました。

「何を考えているんだ?」と彼は彼女に尋ねた。

「何を考えてるの?」と彼女は言った。「考えがまとまらない。何を言っているのか理解できない。あなたは、永遠に、永遠に、火で焼かれる罪人たちを描写してきた。ああ、なんて長い時間なんだろう!過ちを犯した私でさえ、彼らにそんな罰を受けさせるのは耐えられない。慈悲深い神はなぜこんな仕打ちをするの?神はすべての罪を赦す。罪人たちの過ちには、内的な理由か外的な理由か、必ず理由があるはずだと神は知っているはずなのに…。地獄をこんなにリアルに描写しているのに、私にはまだ理解できないわ。」

秋が訪れ、木々から葉が落ちた。牧師は、静かに目を閉じて祈りを捧げる亡くなった女性のそばに、厳粛な面持ちで立っていた。それは、牧師の妻に他ならなかった。

「もしこの世に死後神の慈悲と平安を受ける人がただ一人しかいないとしたら、それはあなたです。」牧師はそう言いながら、両手を合わせて賛美歌を歌った。

彼女は地面に埋葬され、牧師の無表情な顔から二筋の涙が流れ落ちた。今、日は沈み、牧師の家は空っぽで静まり返っている。彼女はもういない。

真夜中、冷たい風が牧師の髪を揺らした。目を開けると、霞の向こうに明るい月が部屋を照らしているのが見えた。実際には月明かりはなかったのに。ベッドの前に人影が立っていた。亡き妻の霊だ。彼女は何か言いたげなのに言えないような、悲しげな表情で牧師を見つめていた。

彼は起き上がり、彼女に手を差し伸べました。「あなたはまだ平穏を見つけていないのですか?苦しんでいるのですか?あなたは世界で一番正直で優しい人です!」

それに応えて、精霊は胸の前で両手を組んで、静かにうなずきました。

「あなたが平安を見いだせるよう、私に何かできることはありますか?」と牧師は尋ねました。

「はい!」アンデッドは答えました。

どうすればいいですか?

「一本の髪の毛をください。永遠に火で焼かれる罪人の髪の毛です。この髪の毛は、神が地獄に落として永遠の苦しみを与える罪人の髪の毛に違いありません。」

「あなたは救いを実に単純なものとみなしているのですね、あなたは世間知らずで信心深い人ですね!」

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