寝る前の物語

童話:猫のように話すネズミとネズミのように話す猫

昔々、小さなネズミ小さな猫がいました。どういうわけか、二人は親友になりました。とてもとても仲良しで、よく一緒に遊んだり、おしゃべりしたりしていました。次第に、小さな猫はネズミの言葉を覚え、小さなネズミは猫の言葉を覚えました。猫は「キュッキュッ」と言い、ネズミはよく「ニャーニャー」と言うようになりました。つまり、猫はネズミの言葉を話し、ネズミは猫の言葉を話していたのです。二人はとても仲が良く、相性も抜群でした。ある日、小さなネズミは家でテレビを見ていました。おじいさんはロッキングチェアに座ってその日の新聞を読んでいました。テレビ番組はとても面白く、小さなネズミはすっかり夢中になってしまいました。突然、猫の言葉で「すごい!素晴らしい!」と言いました。すると、おじいさんは突然ロッキングチェアから飛び上がり、地面に倒れ込み、痛みに呻き声を上げました。ネズミの両親は台所から飛び出してきて、何が起こったのか尋ねました。おじいさんネズミは驚いて叫びました。「子猫の鳴き声が聞こえた…」小さなネズミは笑いながら言いました。「子猫の鳴き声なんかじゃない、猫語だったんだ!『すごい!素晴らしい!』って意味だったんだよ」お父さんネズミは怒り、「なんて猫語だ!これからは猫にしか話しかけられないのに、家でそんな言葉を使うなんて、家族みんなが怖がるよ」と言いました。小さなネズミは頭を掻きながら、「ごめんね。覚えておくよ」と言いました。その日、子猫は家で算数の勉強をしていました。お父さんネズミは台所で魚粥を作っていました。子猫は勉強しながら嬉しくなり、ネズミ語で「難しくないよ、難しくないよ、全然難しくないよ!」と言いました。すると突然、お父さんネズミがしゃもじを持って台所から飛び出してきて、テーブルの下に飛び込み、頭をぶつけて怪我をしました。子猫は「お父さん、何を見つけたの?」と尋ねました。お父さんは「ネズミがキーキー、キーキー、キーキーと鳴いているのが聞こえたよ!」と言いました。子猫は笑って言いました。「それはネズミの音じゃないわ、ネズミ語よ!『硬くない、硬くない、全然硬くない』という意味よ。」ちょうどその時、お父さん猫は台所から焦げた匂いに気づきました。急いで駆け寄り、ガスを止めました。戻ってきて子猫に言いました。「ネズミ語なんてくそくらえ!もう家の中でネズミ語を聞きたくない!」子猫はばつの悪そうに「ごめんなさい、わかりました!」と言いました。それ以来、子猫と小さなネズミは一緒にいるときだけお互いの言葉を使うようになり、二度と家では使う勇気がありませんでした。