寝る前の物語

童話:ロカの一年

小さなクマのロカは、野生の栗の木の隣の小さな家に住んでいました。秋になると、野生の栗の木の葉は黄色くなり、一枚ずつ散り始めました。露でキラキラと輝く葉がロカの窓辺に流れ込んできました。ロカは窓辺で友達に手紙を書いていて、葉っぱの露が紙を濡らしていました。ウサギが窓辺に立って、「この葉っぱをもらえませんか?」と言いました。「これはあなたの葉っぱですか?」とロカは尋ねました。「いいえ、でも、黄色くなるまで、とても長い間待っていたんです」とウサギは言いました。「あの葉っぱが招待状を濡らしてしまったんです」とロカは、招待状のぼやけた文字を悲痛な目で見ながら言いました。ウサギはロカが怒っているのを察して、家を出て行きました。冬が来ると、ロカの小さな家は雪に覆われました。他のクマと同じように、ロカも冬眠に入るところでした。雪の結晶が鍵穴から小さなクマの家に入ってきました。小熊はふさふさした手を伸ばして雪の結晶を掴もうとした。「お願い、雪の結晶を返して」と鍵穴から声が聞こえた。「あなたは誰?この雪の結晶はあなたのもの?」とロカが尋ねた。「私は風よ。この雪の結晶は私のものじゃない」と風がロカの前に現れた。「じゃあ、どうしてあなたにあげなきゃいけないの?」と小熊は尋ねた。「だって、彼女を愛しているから」と風ははっきりと一語一語発音して言った。小熊は唖然とした。手を広げると、雪の結晶は既に溶けていた。「氷も雪もには溶けるって知ってるけど、春まで愛しておけたのに」と風は悲しそうに言い、鍵穴から消えていった。小熊は風の「シューッ」という音が遠くへ消えていくのを聞きながら、急に悲しくなってきた。彼は黄色い葉っぱを取り出した。そして目覚まし時計をセットし始めた。春が来たら、一番に目を覚まして、葉っぱを愛するウサギに返すんだ。 (児童物語ネットワーク「lblmjgs」の公式WeChatアカウントより)