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ある夏の夕方、小熊は川辺で小猿に出会いました。小猿は何度も魚網で川から何かをすくい取ろうとしましたが、網は空っぽでした。 「小猿、何をしているの?」小熊は近づきながら尋ねました。 「月をすくい上げようとしているんだ」 「川に映る月はただの影だよ。どうやって捕まえるの?」小熊は大声で笑いました。 しかし、予想外に、小猿は突然泣き始めました。 「小猿さん、どうしたの?」 「月がなければ、お母さんは死んでしまう。」 子猿は森に古くから伝わる伝説を聞いていたことが判明しました。どんな病気の動物でも月に触れると治るというのです。だからこそ子猿は、重病の母親のために月を取り戻そうと川へ向かったのです。 「心配しないで。小猿が月に届かなくても、僕たちが月を作ることができるよ」小熊は彼を慰めました。 「どうすればいいの?」小猿は涙目で小熊に尋ねました。 小さなクマは少し考えてから言いました。「いい考えが思いついたよ。ここで待っていてくれ。僕が借りにいくよ。」 子熊は鳥から雲を、蛍から光を、そして蜂から黄色い花粉を借りて、月を作りました。 小さなクマは小さなサルにお月様をあげました。小さなサルは大喜びしてスキップしながら家に帰りました。 数日後、クマとサルは再び出会いました。サルは嬉しそうにクマを抱きしめました。 「ありがとう、親友。母は月と出会って、すっかり治ったわ。」 |